2010年9月19日
木版画二人展は今日が最終日。
やはり川上ファンが多く、来場者はたいてい川上澄生美術館へ行かれたことがあるという。
「はるり銀花」でも何度か川上澄生展が開かれたそうだ。近くで居て知りませんでした。
北川民次 風景 1946年 50号 二科展出品
「国破れて山河あり」
敗戦の翌年、里山の乾いた夏の風景を描いた作品。
雲や左の背の高い樹木のもりもり感、奥行きをつぶしたフラット感に民次の特徴がよく表れています。
北川民次は「美術には思想がなければならない」と言っています。
思想とはイデオロギーとか宗教とかではなく、メッセージとかテーマとかというようなものに近いものかと思う。
現在まで通じることで、とくに最近はそのことが盛んに言われている。
しかし現在活躍している若手作家の作品は、病的な内面吐露というか、刺激的なものが多くて
理屈では分かっても、素直な気持ちとしては、コレクションしにくいと思う人も多いのではないだろうか。
というわけで10月は北川民次展を開催します。
北川民次展 10月23日~11月7日
by kg142
| 2010-09-19 18:56
| アート