川越画廊 ブログ

2010年12月23日



日曜日に北関東のある小さな美術館へ行ってきた。
小高い丘の上にプレハブ2棟、管理小屋、小さな倉庫? があった。
管理小屋には大きな薪ストーブがあって、上で芋を焼いていた。小屋の外には薪がたくさん積んである。
最初気付かなかったが、道路からの入り口がブルーベリー畑になっていて、農業をしながら管理しているらしい。名画があるわけでもなく、立地、規模からしてあまり来館者があるようには思えないが、これはこれでよいものに思えた。

「わたくし美術館」運動をしていた尾崎正教さんが亡くなって10年を期してオープンしたのだそうで、尾崎さんのコンセプトが具現化したものだ。今でも尾崎さんの信奉者がいて、運動が引き継がれているわけだ。
直接交流がなくとも、「わの会」など遺伝子を受け継いだ運動もある。




創作版画家の「内田静馬展」が川越市立美術館で開かれる。(2011年1月29日~3月13日)
全国的には知名度は低いが、今回の展覧会が再評価のきっかけになればよいのだが。

内田静馬は川越中学の出で桶川の出身。同じ桶川に東京から疎開で来て住んだ曽我尾武治という銅版画かがいた。この人は疎開当時のままのバラックのようなところで亡くなった。
西田武雄の「エッチング」にも作品が掲載されているし、西宮の大谷美術館ほかの企画で作品が展示されたこともある。

この人は団体展に出品する一点しか摺らなかった。(当時版画など売れないので)
上野から引き揚げてくる帰りに、その一点を川口在住だったMさんに買い取ってもらっていた。
(Mさんの数奇な経歴については、以前ここに書いた気がする)
だから、曽我尾武治の作品は、Mさんの所にしかなかった。それは現在和歌山県立美術館に収蔵されている。
Mさんは藤牧義夫のいた「新版画集団」のメンバーで、そのころ金工家として一家をなしていた。それで曾我尾を援助できた。

これも以前に書いたかもしれませんが、私が偶然にもMさんにたどり着く直前に、某画商さんがコレクションを買い取って行ったそうなのである。(曾我尾作品を残して)
その中には恩地孝四郎の自摺りの大作が、何点も入っていたそうである。

(記憶を頼りに書いていて、昭和、平成 何年のことか、夢のような話ですが、後日わかったら追記します)













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by kg142 | 2010-12-23 19:02 | アート