川越画廊 ブログ

2011年9月28日

「瑛九と仲間たち展」 終了しました。一部作品は常設展示にて引き続きご覧いただけます。

作品画像を少しづつ掲載してまいりましたが、10月は4人の作品による「夢と記憶展」を開催いたします。

11月は、震災によってのびのびになっていました「大沢昌助展」を開催いたします。
大沢展は、生前没後連続して20数年間欠かさず開催しております。
今年は「逸楽と秩序20点シリーズ」を展示いたします。これは「ユリシーズ20点シリーズ」と対をなす作品です。




 
4人展 夢と記憶
駒井哲郎(1920-1976)・久保卓治(1948-)・石原宏策(1914-1998)・深沢史朗(1907-1978)
2011年10月18日~29日  23(日)・24(月)休




画廊コレクションをテーマに合わせて構成した展示で、今度の震災の記憶という意味の記憶ではありません。

誰もが、夢なのか現実なのか区別のつかない記憶を、一つや二つは持っていると思います。

駒井哲郎の言葉です。
「夢と現実。私にはそのどちらが本当の実在なのかいまだに解らない。しかし私が絵を描き始めたとき、私が何故に描き始めたのかと云うことを自問自答してみると、それは結局、夢こそ現実であればよいと云う願望から出発しているように思われる。」(美術ジャーナル1962)







c0122967_12301858.jpg

駒井哲郎 夢の推移 1950年 メゾチント ed.20 125×155mm

世界最高の銅版画家。
1949-1951 の間に制作された初期代表作「夢の連作」10点のうち
本作品は最も重要な作品である。(ちなみに同時期の束の間の幻影、海底の祭り は夢シリーズとは言わない)


c0122967_12305089.jpg

c0122967_12472549.jpg

久保卓治 Day Dreamer エングレイヴィング 1988 230×328mm 下は拡大図

久保は多摩美時代の駒井の教え子。
本作がビュランによる直刻作品であることに驚く。



c0122967_12484965.jpg

石原宏作 橋  コンテ 385×545mm

長命な画家であったが、本作のような初期戦前の作品に秀作が多い。
描いたときからすでに記憶となったような作品。記憶しようとして描くと、夢のような絵になってしまうということはないだろうか。


c0122967_12312357.jpg

深沢史朗 Paper Monument of Patient Card-C シルクスクリーン 1975 ed.36 560×560mm

鶴岡政男と同年でやはり谷中に住んだ。
還暦になってまさに生まれ変わって、シルクスクリーンを始め作風も一変、外国コンペに入選する。
記憶の断片を集積構成したようにも見える作品。前世(還暦前)は辛抱であったのか。
最も年長ながら最も新しい。







川越画廊のホームページ
by kg142 | 2011-09-28 15:09 | アート