川越画廊 ブログ

2012年1月19日





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岩崎勝平  大磯 油彩 4号 制作年不詳(1930年頃)





火曜日に府中市美術館の「石子順造的世界」を見てきました。
最初が池田龍雄、赤瀬川原平、横尾忠則など、その奥に「トリックス・アンド・ヴィジョン展」(1968年)の再現展示。(静岡で活動したグループ幻触と高松次郎からもの派の作家)
*グループ幻触については、期間限定で開設された「虹の美術館」で本阿弥清さんが以前に企画されました。

次いで、ロービーには漫画やカタログがひもでつるされている。次は、つげ義春の漫画の原画の展示。最後が「キッチュ」の展示。マッチのラベル、風呂屋の富士山の絵、お面、おもちゃ・・・
という構成でした。
既存の美術作品の成立するルールに対して、実際の生活とのつながりの中に美を見出してゆく視点・・(うる覚えですが・・違っているかもしれません)というような掲示がありましたが、民芸運動に通じるところもあるように思えます。

キッチュの展示室は、70年代には美術館の企画展でこのような展示はなかったのではないかと思いますが、現在は何の違和感もなく、むしろ現代美術の主流(?)ではないかとも思えてきます。
美術作品の成立するルールは、変わってゆく必然があるのか、石子順造が先を読んでいたのか、興味深い展示でした。

今回買わなかったのですが厚いカタログでしたので、一見詰めが甘い展示に見えますが、たぶんカタログを読み込めば、より理解が深まるのだろうとは思います。
by kg142 | 2012-01-19 14:04 | アート