川越画廊 ブログ

2012年11月1日


11月「画廊コレクション展」



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伝(狩野探幽) 鷹図 142×131cm
寛永13年(1636年)酒井忠勝(この時既に川越藩から小浜藩へ転封になっていた)は、日光東照宮に鷹絵額と鷹絵屏風を奉納している。翌寛永14年(1637年)岩槻城主阿部対馬守重次は、江戸城二の丸東照宮に鷹絵額と鷹絵屏風を奉納している。川越仙波東照宮は寛永15年(1638)に大火で焼失してしまい、寛永17年に家光の命により当時の川越城主堀田正盛を造営奉行として再建された。建物の部材の多くは江戸城内から移築されたものであった。現在仙波東照宮にある阿部重次奉納の鷹絵額は、このとき江戸城内よりうつされたものと思われる。ところが現在同時に移されたであろう鷹絵屏風は仙波東照宮に存在しない。明治の廃仏毀釈で荒廃した時期に流出したものと考えられる。
ここに掲げた鷹絵屏風は、当初鷹絵額とセットになっていた屏風の一部ではないかと思われるものです。保存状態も悪く、あくまで伝聞の域を出ず確証はありませんが、参考資料として展示いたします。
当初六曲一双12図あった鷹図は、切断されてそれぞれどこかに存在すると思われます。屏風の一番左の鷹図が見いだせれば、奉納者の名前が記されているはずなので、謎は解明されます。





11月の「画廊コレクション展」は出張等多くまとまった日程が取れないので、結局常設展示といたします。
いつもながら、大変失礼いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
by kg142 | 2012-11-01 15:43 | アート