ポールゴーギャン
ポール・ゴーギャン (1848-1903)
TEPO(夜)
木版画 1893-1894 20×35.6cm
(1921年 ポーラ・ゴーギャン(4男)摺り ED.100)
ノアノアの挿絵として描かれた木版画。『ノアノア』(Noa Noa)は、19世紀の画家ポール・ゴーギャン(1848年- 1903年)の自伝的随想。
タヒチの人々が常に抱く 夜と死霊トゥパパウに対する恐怖 が描かれている。
3人のグループの左端の人物はゴーギャン自身と考えられている。
ゴーギャンは19世紀のポスト印象派をリードした芸術家であり、画家、彫刻家、版画制作者、陶芸家と文筆家であった。ゴーギャンは色彩における大胆な実験を行い、20世紀の近代美術と現代美術に直に影響を与えた。それと同時に彼の画業における絵画表現の本質的な意味合いを持つ画題は、クロワゾニスムの影響下にあり、プリミティヴィズムへの道を切り開き、新古典主義への回帰を促した。彼はまた、芸術形式と同じく、木版彫刻と木版画の提唱者であり、影響を与えた。