川越画廊 ブログ

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2012年5月27日




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大沢昌助  子供 油彩・キャンバス  1950年頃 53×45.5cm(10号)



デモクラート版画展 は本日終了。
一週間ほどはこのままの展示を続けます。
価格もお安くあまり売り上げも達成できませんが、地味な企画へのおほめをいただいたり、私自身作品への理解も深まり大変有意義な会期となりました。

次回は恒例の
大沢昌助展 2012年6月27日(水)~7月8日(日) 月休み

今回は初期と晩年の秀作を選んで展示いたします。





駒井哲郎の続きですが、世田谷で展示中の食卓Ⅰと当方所蔵の食卓Ⅰでは、色数に違いがあります。

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画像の大きさが違ってしまいましたが、左が当方所蔵の食卓Ⅰ(10/30)、右が世田谷美術館所蔵の食卓Ⅰ(11/30)です。
左では緑色の部分が、右ではモノクロとなっています。エディション番号が一つ違いでも作品は、違った摺りになっています。
(パンフレットからとったので少しわかりにくいかもしれませんが。)

食卓Ⅱ については、色違いの作品も展示されていました。



世田谷美術館2階の常設展示には、難波田龍起 生の記憶2 という3枚続きの大作が展示されていました。
生の記憶には1,2,3と3つのバージョンがあります。この作品を制作中のころは度々アトリエを訪問する機会があり、価格も聞かずに無謀にも購入を申し込んだのでした。するとすでに宇都宮、オペラシティ、世田谷と予約されているということで、代わりに世田谷美術展に出品中の作品を君に譲ろうと言われたのでした。
早速その足で見に来ると茶色い「秋の詩」という50号の作品でした。先生は私の懐を考えてくださったのでした。(「秋の詩」はOさんが寄託されて川越市立美術館に展示されています。)
ところがその横に斉藤真一の旅芸人の大作が展示されていたのです。こちらも無謀にもほしいと思ったのですが、ちょうどそのとき斉藤先生が亡くなられて果たせませんでした。

「生の記憶2」 の近くのコの字型の展示コーナーには向い合わせで、石川滋彦と南大路一の作品が展示されていました。
このお二人は何かと気になる画家で、同時に展示されているのは幸運でした。
世田谷区は200万人の住人がいるとかで一つの県並の大きさがあります。当然画家も多く、世田谷美術展といえども侮れません。


たった一時間ほどの世田谷美術館の鑑賞でしたが、いろいろと発見や驚きがありました。

ひきこもりの少ない美術館訪問を、こうして何日も引っ張ってブログに掲載するのです。
失礼しました。
by kg142 | 2012-05-27 20:22 | アート

2012年5月23日



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昨日は世田谷美術館で「駒井哲郎展」を見た。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/
あいにくの雨でしたが、小学生の団体で賑わっていました。
資生堂名誉会長の福原義春氏が個人で収集した500点に及ぶ作品を、前後期に渡って展示する展覧会です。町田市立版画美術館に始まって、各地を一年間巡回した後の最後の展示会場ということです。
この一年間でもコレクションはさらに進化(深化)をつづけているようで、おそらく最大の駒井哲郎コレクションということかと思います。
1室と2室の間に雑誌に掲載された駒井の言葉が展示されています。クレーの版画を例に、複数摺られる版画は1点1点違った摺りで良いものか、すべて同じように摺られなければならないのか、自分でもわからないが収集家はどう思っているのだろうか・・。
というような内容だったと思う。

同展カタログに学芸員の清水真砂氏が、プレートマークのインクの拭き残しが絵に微妙な雰囲気を出しているのでプレートマークを含めて作品の寸法とした、と書かれています。

つまり駒井の真意は、摺りは1点1点違って良いものだ、違ってしかるべきだということかと思います。

恩地孝四郎、長谷川潔、クレー、ルドンなどから影響を受け、またそれらを手掛かりに目に見えない思いや精神を物質化しようとした駒井哲郎は、マチエールの重要性を語っています。
パソコンの画面で再現できるような色や形でなく、ザラザラつるつるした質感こそが物質の証ということなのでしょうか。
後半には実際の銅板も展示されていて、銅版画への理解を深めることができます。

福原義春氏の収集によって、時代を超えて駒井芸術をより多くの人が発見する機会が得られたことは素晴らしいことです。







Relation: 継がれるもの ─ 語りえぬもの
2012年5月14日(月)-6月23日(土)
武蔵野美術大学 美術館・図書館
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/1422
赤塚祐二、長沢秀之、袴田京太郎・・ほか展示中






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荒川の堤防からさいたま市方面を望む




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碌山美術館で種を買ったカモミール
by kg142 | 2012-05-23 17:56 | アート

2012年5月20日



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「デモクラートの版画」展示風景。
1951-57の間の作品を主に展示。




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織田繁 夜の大都会1  リトグラフ 1957 44×29CM



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織田繁 夜の大都会2  リトグラフ 1957 29×44CM
デモクラート時代の作品



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利根山光人  墓標  コンテ 1954 64×49CM
タイトルは仮題、この作品は版画ではありませんが今回展示中。







展示とは関係ありませんが、武井武雄の作品のご紹介
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武井武雄  虎張牙海戦之図(トラファルガー海戦の図)  1938 銅版画 手彩色 14×9CM
右下に寝る損(ネルソン提督) 裏面に「前川千帆様 武井武雄」の署名


寝る損と思えば起きて暮らすべし。
薬は飲まず、この寅の年。
ネルソンといえども、夜は寝るが得。
立ちて眠るは、馬ばかりなり。
by kg142 | 2012-05-20 18:59 | アート

2012年5月16日

小江戸川越日記 というブログで紹介していただきました。
http://d.hatena.ne.jp/take369/20120514/p1



デモクラートの版画
5月18日~27日   21(月)・22(火) 休み
瑛九を中心に結成された「デモクラート美術協会」(1951~57) 参加作家の作品を展示します。
泉茂・磯辺行久・加藤正・靉嘔・瑛九・利根山光人・吉原英雄・織田繁・北川民次・池田満寿夫


メゾチントの作家織田繁氏が、デモクラートに参加していたことはあまり知られていません。
(画像後日)

昨年の宮崎と埼玉での瑛九展の図録に、瑛九が目のイメージの作品を多く制作しているという指摘がありましたが、磯辺行久も(瑛九の影響なのか)目を描いた作品があります。




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磯辺行久 赤のコンポジション リトグラフ 1956 43×51cm



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磯辺行久  作品 リトグラフ  1956  65×42cm






世田谷美術館で 駒井哲郎展 が開かれています(2012年4月28日~7月1日)
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html




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食卓Ⅰ アクアチント 1959年 

先日近くを通ったのですが、月曜日で見られずまだ見ていませんが、この「食卓Ⅰ」がパンフレットに使われているようです。(食卓Ⅰの展示は5/27まで?)
by kg142 | 2012-05-16 12:50 | アート

2012年5月8日




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埼玉県立近代美術館の草間弥生展を見ました。
連休中ということもありますが、この美術館がこんなに混雑しているのを見るのは初めてでした。


一階の常設展示の版画コーナーに 駒井哲郎の夢の推移が展示されていました。



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駒井哲郎 夢の推移 メゾチント 1950年 ed.20 122×152mm
夢シリーズ10点の内の代表作 コンディション良好  
by kg142 | 2012-05-08 14:57 | アート

2012年5月2日




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今日は終日雨、それでもぼちぼちと来場者がありますが、この絵に関心を示す方はいませんでした。
当方が普段かけている絵とは傾向が違うためかと思いますが、画廊主としましては特にこだわりはなく、好きな画家であります。

トーンの異なる緑で描かれた木々が自然で、なかなか行けないリゾート地の気分を感じます。
学生のころに描いたいわゆる風景写生、それのプロの作品という感じでしょうか。

あるオークションにカタログだけ見て入札したら本命がだめで、この作品だけ落札したものです。

石川滋彦という画家の野尻湖を描いた10号の油彩画です。
by kg142 | 2012-05-02 19:39 | アート