瑛九
2009年10月1日 [2009-10-01 18:12 by kg142]
2009年9月15日 [2009-09-16 14:16 by kg142]
瑛九リトグラフ [2009-09-09 19:15 by kg142]
2009年8月28日 [2009-08-28 19:26 by kg142]
夢の会話 [2009-01-31 18:17 by kg142]
2008年11月28日 [2008-11-28 20:33 by kg142]
常設展 [2008-10-31 17:07 by kg142]
エッチング [2008-09-24 20:07 by kg142]
イベント [2008-09-10 17:03 by kg142]
瑛九のエッチング [2008-09-06 18:22 by kg142]
2009年9月15日 [2009-09-16 14:16 by kg142]
瑛九リトグラフ [2009-09-09 19:15 by kg142]
2009年8月28日 [2009-08-28 19:26 by kg142]
夢の会話 [2009-01-31 18:17 by kg142]
2008年11月28日 [2008-11-28 20:33 by kg142]
常設展 [2008-10-31 17:07 by kg142]
エッチング [2008-09-24 20:07 by kg142]
イベント [2008-09-10 17:03 by kg142]
瑛九のエッチング [2008-09-06 18:22 by kg142]
瑛九リトグラフ展 売約作品の発送など済んで、
常設展へ展示換えなどする。
10月の常設展には、瑛九のフォトデッサンを一点展示します。
当画廊は、50年代、60年代の作品のみ取り扱っているわけではありませんが、
しばらくの間、それらの作品の展示が続きます。

瑛九 猫をみつけた
フォトデッサン 1950年 54.5×43.6cm 左下サインと年記 裏面にタイトル
レース模様を背景にした街並にある家々には、ペアのシルエットが見える。
左下から出てきた母親の押すベビーカーの上で、子供が猫を見つけて驚いている。
フォトデッサンとしては、細密に描きこまれていて、
瑛九独特 画面が一つのストーリーになっている。
完成度が高く、保存状態がよく、サインもあります。
当方の取り扱ったフォトデッサンの中でも、まれに見る優品と思います。
瑛九は1911年宮崎県生まれ、1960年に48歳で没しています。
50年近く前に亡くなっている画家なわけです。
ずいぶん昔の作家のようですが、
岡本太郎(1911-1996)と同年の生まれですので、そうでもないのです。
2011年には、生誕100年展が、二人同時に開かれることになるでしょうから、
とかく論じずらい瑛九の位置づけが、一歩進むかもしれません。
リトグラフは1956年、57年の2年間に集中して制作しています。
1954年に岡本太郎の「今日の芸術」が発表され、美術会で
話題となっていたと思われます。
当然、瑛九も読んでいたことでしょう。
日向あきこ氏の岡本太郎論によれば、
太郎はある時期、ブルドンの進歩主義から離れて、バタイユの神秘主義に傾倒した、
とあります。
芸術も科学技術のように、時間とともに進歩してゆくという考えから、
離れていったということのようです。
瑛九のリトグラフは、多くのバリエーションがありますが、
「ともしび」(前日のブログの最初の作品)に関しては、岡本太郎との類似性が感じられます。
(なんだ太郎に影響されたのか、と思われた方、ちょっと待って下さい)
確かに瑛九のリトグラフは、シュールリアリズムというよりは、
神秘主義に近いものかと思われます。(あと、ヒューマニズム)
二人はよく似たところがあります。
評論家、オーガナイザー、アジテーター・・
そして何より、二人とも大きな知性を有していたということです。
瑛九の言葉に
戦前のある時期画家になるチャンスがあったが、果たせなかった、
というのがあります。
はたして何年になって
新たに画家になることを決意したかはわかりませんが、
太郎の存在が、決意を強くさせたことは考えられます。
太郎は、偉大なアジテーターであっても
作品において成功しているようには見えないからです。
瑛九はリトグラフにおいてデッサン力、手わざを獲得しようとしているように見えます。
次に進むステップとしての修練だったのです。
そして58年、59年に画家として完結するわけです。
ずっと その後太郎の方は
世の中の進歩主義の生きずまりから、
その言葉(作品でなく)が生き返って、 (芸術は爆発だ)
若い作家に大きな影響を与えているわけです。
Tags:瑛九
リトグラフはすべて(サインのあるなしにかかわらず)作者自刷りのオリジナルです。
後刷りはありません。(版が残っていないので)
以下技法はすべてリトグラフ、サイズはレゾネの表記に従う。
#はレゾネ番号 すべて額付

ともしび 1957 52×40cm ed.10(表記なし) #148
裏面に都サイン

ピエロ 1957 ed.25 40×26cm #84
鉛筆サイン

シグナル 1957 ed.20 40×26cm #98
鉛筆サイン

夢の会話 1956 ed.6 40×26cm #61
スタンプサイン 裏面少ベニヤヤケ

着陸 1957 ed.20 36×26cm #97
鉛筆サイン

鳥のソナタ 1957 ed.20(表記なし) 38×24cm #108
裏面都サイン

鐘のひびき 1957 ed.20(表記なし) 39×27cm #109
鉛筆サイン

森の入口 1956 ed.5 38×25cm #9
鉛筆サイン

あそび 1957 ed.20(表記なし) 25×38cm #114

丘 1956 ed.12(表記なし) 40×28cm #44
鉛筆サイン

白い叫び 1956 ed.10 40×28cm #42
鉛筆サイン

母子 1956 ed.3(表記なし) 36×26cm #7
裏面都サイン

四人 1957 ed.20(表記なし) 24×41cm #88
墨サイン ヤケ・裏打ち

離陸 1957 ed.22(表記なし) 38×25cm #94
墨サイン ヤケ・裏打ち
今朝は作品をお届けに、Mさん宅を訪ねた。
Mさんは作品の管理が大変だからと、駒井や恩地など長年収集された版画を一度処分された方だ。
その後今度は改めて油彩の収集を始められて、何点かお買い上げいただいた。
過去の作家の作品が次世代にうまく継承されないのが、デフレの原因のひとつだという人もあるが、
継承もされているように思う。
新人とか新しいものはニュース性があって注目されはするが、
誰もが新しいものを好むわけでもないように思う。
私も新人になかなか良いと思う作家が見つからないので、
ますます古いほうへ興味が向いてしまう。
9月11日~23日
瑛九 リトグラフ 展
を開催します。
リトグラフ15点とエッチング、油彩も展示します。

シグナル リトグラフ 1957年 ed.20 鉛筆サイン 40×26cm 額装
近々全画像を掲載いたします。
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Tags:瑛九

瑛九 夢の会話
リトグラフ 1956年 42×26cm ed.3/6 スタンプサイン
だいぶ以前 瑛九の版画は、どこか神経質でなじみにくく感じられた。
もともと日本では、シュールリアリズムというのがあまり人気がなかったように思われる。
ところが昨今、シュールっぽい作品の氾濫で、
瑛九の作品の何と安心して見られること。
しっとりとした詩情が漂っていませんか。
今春は市内に三つの画廊がオープンする。
「呼友館」というのは、吉岡正人という人でオープンするそうで、美術館のような立派なパンフレットをもらった。「ギャラリーR+」というのは劇団関係の人が経営するらしい。
小林画廊さんは、浮世絵、オールドマスターの版画、駒井哲郎などを扱うらしい。
先日は、高崎で購入したビルでギャラリーを開設したいという人と現地を見てきた。
高崎は地方再生の国の資金が下りたとかで、何百億かけて駅周辺を整備している。駅の両側に美術館があり、人口は川越と同じだというのにビルが立ち並び、街の様子は圧倒的に立派だった。それでも歩いている人は少ないように見えた。
それはともかく、高崎へ向かう途中の車でNHKラジオを聴いていたら、名前を忘れましたが
障害を負って車椅子生活になった人が、
「自分は障害を負ったことで生かされた。以前の自分であったら生きてゆけなかった。」というような内容の話をされていた。
花の種が暗くしないと芽を出さないとか。ある時から親鳥が子鳥に餌を与えなくなるとか。
我々凡人のレベルでは、障害でなくとも、困難とでもいうものは、生きろとか新しいステップに踏み出せとかいうことを促す刺激なのではないだろうか。
ちょっと飛躍かもしれませんが、不景気な時に画廊が増えるというのも
困難が新しいものを生み出す刺激になっている、とも言えるのではないでしょうか。
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Tags:瑛九

瑛九 鐘のひびき
1957年 リトグラフ 39×27cm
昨日は銀座へ車で出て、最後に
BLDギャラリーで「写真屋・寺山修司/摩訶不思議なファインダー」展を見た。
新聞に大きく取り上げられていたからです。
(感想は後日)
右へ左へと進路変更して急ぐ車が、信号で止まると一台前にいたりすることがある。
だから、「急いでも同じなんだよ、のんびり安全運転で行きましょう」と一般には言われる。
でも見方を変えれば、競争に勝って一台前に出ることが、いかに大変かということでもある。
当人は、どこかに遅刻しそうで必死なのかもしれない。
車を運転していると暇なので、あれこれいろいろ考えてしまう。
結局は単純なことで、早く出発すればよいのである。
今日、経師屋のYさんに作品の修理を頼んだら、すぐに来てくれて一瞬のうちに直してしまった。さすがプロだ。下手に素人考えで、いじらなくて良かった。
Yさんは、70歳にして毎朝30キロのジョギングをしているそうで、北海道で千何百キロを11日間で走る大会では、7,000人の参加者のうちの完走者の15人に入ったそうである。
東京マラソンは、次回も連続出場するそうである。
美術の話題でなく失礼。
写真は、昨日仕入れたリトグラフです。
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Tags:瑛九
だいぶ冷え込んでまいりました。
体が慣れるまでは大変かと思います。

只今常設展示中です。
瑛九、関根伸夫、リーウーハン(額縁が出来上がりました)・・
次回は木村利三郎展を開催いたします。
巡回展は急遽決まった会場もあり、利三郎先生は各地に出向いているらしく、なかなか連絡が取れず、作品の到着が間に合うか心配になってきました・・。
お客様に良いところだとお聞きして、「スペイン市場」へ行ってきました。(毎度地元の話題ですが・・)
工場跡のようなところで、入口がゲームセンターのようで、今まで入ったことがありませんでした。
内装のタイルモザイクがこれでもかというしつこさで、なんというか非日常的というかガウディをイメージしているようでした。
従業員の手作りと聞いていましたが、駐車場にタイル、木材、コンクリートミキサーなどがあり、まだ増殖中のようです。
テーブルは、パエリア鍋にコンクリートを敷いてタイルでモザイクしてあります。
パエリアランチを食べましたが、後味すっきりで化学調味料などは使われていないように思えました。
辺鄙な場所ですが、リーピーターは多いのではと思います。おいしいです。
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体が慣れるまでは大変かと思います。

只今常設展示中です。
瑛九、関根伸夫、リーウーハン(額縁が出来上がりました)・・
次回は木村利三郎展を開催いたします。
巡回展は急遽決まった会場もあり、利三郎先生は各地に出向いているらしく、なかなか連絡が取れず、作品の到着が間に合うか心配になってきました・・。
お客様に良いところだとお聞きして、「スペイン市場」へ行ってきました。(毎度地元の話題ですが・・)
工場跡のようなところで、入口がゲームセンターのようで、今まで入ったことがありませんでした。
内装のタイルモザイクがこれでもかというしつこさで、なんというか非日常的というかガウディをイメージしているようでした。
従業員の手作りと聞いていましたが、駐車場にタイル、木材、コンクリートミキサーなどがあり、まだ増殖中のようです。
テーブルは、パエリア鍋にコンクリートを敷いてタイルでモザイクしてあります。
パエリアランチを食べましたが、後味すっきりで化学調味料などは使われていないように思えました。
辺鄙な場所ですが、リーピーターは多いのではと思います。おいしいです。
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瑛九 労働者 エッチング 1951年 14×10.6cm ed.2 鉛筆サイン
林グラフィックの後刷り画集の資料によれば、1951年作とあるが、作品右下に53とある。
資料の間違いか、摺った年を記したか・・は不明。
太い腕と鼻筋の通った横顔、一方の手にはハンマーのようなものを持っている。
メキシコの壁画のような印象を受けるのは作者の意図したものと、テーブルにメキシコの国旗のようなものが描かれていることで想像できる。
瑛九はメキシコ帰りの北川民次と親交があった。
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Tags:瑛九
月曜日、作品の展示作業に個人宅へ伺い、仕事ついでに「所沢ビエンナーレ」を見た。
駅のすぐ前でアクセスがよく大空間で、ここに恒常的に美術館があったらよいだろうなと思える場所だ。
木や金属を素材としたもの派的な作品は、空間になじみすぎて迫力に欠けて見えた。天井の鉄の梁などの存在感が強烈なためだろう。
写真はドコデモドアのように、違う空間への入り口のようなセッティングで成功している。
個人的には、木村幸恵の幽霊の展示が最も良かった。
今度の土曜日から開かれる「横浜トリエンナーレ2008」と比べると、財力、地域性など困難も多いのではないかと思われますが、こういうイベントが地元埼玉で開かれるということは画期的なので、今後の展開に期待したいと思います。

瑛九 あかつき 油彩・キャンバス 1959年 53×45.5cm (10号)
瑛九画集 山田光春編 図版掲載
この作品は、今まで各美術館で開催された瑛九展に貸し出されたことがなく、今回初公開といえるものです。
この作品を毎日眺めている。
近くで見てまず気付くのが絵具がうす塗りであることと、絵具と絵具の間にごくわずか塗り残しがあって、キャンバス地が見えていることである。
しかし離れてみると(およそ2m以上)、点が塊りになってうずまく色彩の乱舞だ。離れるほどに色彩が鮮やかになってゆく。
一般的に油彩は、地塗りをして何層も絵の具を重ねマチエールといわれる肌合いを重視している。たとえモノトーンのフラットな画面であっても、作者はマチエールへの関心がある。
瑛九の油彩が変化するのは1957年ごろからだ。
それは単に点描になってゆくということだけではなく、マチエールから作られる光と思っていたものが、光そのものに関心が移っていったのではないか、と思える節がある。
画面は光を混ぜ合わせるパレット、あるいは無色の光を振り分けるプリズムとでもいうように、反射した光が前面の空中で混ざり合い、輝きを増して目に飛び込んでくる。
そう見えるために地色の白が重要なのだろう。
フォトデッサンは光を扱っている。光で作り、光で見る。
印画紙に光を当てると真っ黒になってしまう。イメージを重ねるためには、過程においていかに白地を残してゆくかということが重要に思える。
長年のフォトデッサンの制作で光を扱う上での何か重要なことに気づいた瑛九は、光を扱うためにもはや形は不要で、必然的に点描になっていったといえないだろうか。
瑛九は光を描いているのだ。
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駅のすぐ前でアクセスがよく大空間で、ここに恒常的に美術館があったらよいだろうなと思える場所だ。
木や金属を素材としたもの派的な作品は、空間になじみすぎて迫力に欠けて見えた。天井の鉄の梁などの存在感が強烈なためだろう。
写真はドコデモドアのように、違う空間への入り口のようなセッティングで成功している。
個人的には、木村幸恵の幽霊の展示が最も良かった。
今度の土曜日から開かれる「横浜トリエンナーレ2008」と比べると、財力、地域性など困難も多いのではないかと思われますが、こういうイベントが地元埼玉で開かれるということは画期的なので、今後の展開に期待したいと思います。

瑛九 あかつき 油彩・キャンバス 1959年 53×45.5cm (10号)
瑛九画集 山田光春編 図版掲載
この作品は、今まで各美術館で開催された瑛九展に貸し出されたことがなく、今回初公開といえるものです。
この作品を毎日眺めている。
近くで見てまず気付くのが絵具がうす塗りであることと、絵具と絵具の間にごくわずか塗り残しがあって、キャンバス地が見えていることである。
しかし離れてみると(およそ2m以上)、点が塊りになってうずまく色彩の乱舞だ。離れるほどに色彩が鮮やかになってゆく。
一般的に油彩は、地塗りをして何層も絵の具を重ねマチエールといわれる肌合いを重視している。たとえモノトーンのフラットな画面であっても、作者はマチエールへの関心がある。
瑛九の油彩が変化するのは1957年ごろからだ。
それは単に点描になってゆくということだけではなく、マチエールから作られる光と思っていたものが、光そのものに関心が移っていったのではないか、と思える節がある。
画面は光を混ぜ合わせるパレット、あるいは無色の光を振り分けるプリズムとでもいうように、反射した光が前面の空中で混ざり合い、輝きを増して目に飛び込んでくる。
そう見えるために地色の白が重要なのだろう。
フォトデッサンは光を扱っている。光で作り、光で見る。
印画紙に光を当てると真っ黒になってしまう。イメージを重ねるためには、過程においていかに白地を残してゆくかということが重要に思える。
長年のフォトデッサンの制作で光を扱う上での何か重要なことに気づいた瑛九は、光を扱うためにもはや形は不要で、必然的に点描になっていったといえないだろうか。
瑛九は光を描いているのだ。
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瑛九 鳥 エッチング 1951年 摺り部数5部
鉛筆サイン入り 自摺り
右奥にアトリエ、手前にコーヒー、パンとくだもの。
朝を告げるニワトリを中心に据えて、朝食の様子を描いたものか。
すると奥は作者自身、右に描かれているのは都夫人ということになる。
いろいろなシーンをモンタージュして、小さな画面に多くのイメージを描きこんでいる。
画面が一つのショートストーリーになっているのが、瑛九のエッチングの特徴である。
およそ400種類のエッチングを制作したが、自摺り、サイン入りのものは希少で、なかなか入手できない。
しかし、1983年に原版を元に林グラフィックで刷られた後刷り作品は、各60部数あって、比較的入手しやすい。
後刷りであっても、詩情あふれる画面は充分楽しめるので、機会あるごとに後刷りを収集している。
今回、それらの後刷り作品も一部展示いたします。

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