大沢コレクションの彫刻

堀内正和(1911-2001) 片側曲面直角六辺形B ブロンズ 1963 56×40×30cm
板を切り抜いて曲げたように見えるが、曲面がメビウスの帯のように回り込んでいて鋳造でないと出来ないことが分かる。
2003-2004年に全国4館を巡回した「堀内正和の世界展」カタログ#39に、片側曲面直角六辺形A(日本テレビ所蔵)と掲載されている。今回展示作は支柱の位置を3つの頂点のうちの別の点に換えているので、Bとした。素朴な台座は堀内本人の制作。

ホルスト・アンテスHorst Antes 頭 スチール 1976 45×46×13.5cm ed.1000
アンテスとカチーナ人形-現代ドイツ巨匠とホピ族の精霊たち 2004-2005 5館巡回 のカタログ#23掲載(国立国際美術館蔵)

関根伸夫 象嵌No,28 鉄・真鍮・銅・ステンレス 1982年 43×32cm
象嵌作品は最初、金、銀、黒、白などの紙を切り抜いて、そこに同形の紙を埋め込んだ作品であった。次いでこの作品のように金属で紙同様に象嵌した平面作品を制作。その後立体の象嵌作品となり、野外彫刻も作られた。
掲載の作品は一点もの(ユニーク)であること、カネコアートギャラリーでの発表期間のみの短期間しか制作されなかったこと(制作点数が少ない)ことから極めて貴重なものである。
位相絵画シリーズは金、銀、黒などに色分けされた作品が一見象嵌作品のように見えるが、金箔、銀箔を貼ったもので象嵌技法ではない。(コンセプトは同じとしても)
by kg142
| 2013-10-25 16:19
| アート