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塙太久馬展は連日多くの来場者があります。
蝉についての感慨もそれぞれの方で多少の違いもあります。私などの浅薄な感想は控えるべきだったと今になって反省しきりであります。
塙太久馬展は21日(金)まで開催しています。
都合により 22日、23日、24日 は3連休となります。
作品のお渡し、発送は、25日以降となります。
次回のご案内です。
年末の展示(セール)
12月4日(木)~14日(日) 8(月)・9(火)休み
12:00-19:00 open 休廊日が変則的です
出品作家
瑛九・池田満寿夫・泉茂・オノサト・川上澄生・北川民次・木内克・鈴木信太郎・斉藤真一・菅井汲・菅木志雄・関根伸夫・東山魁夷・細江英公・柳原義達・相原求一朗・小田襄・靉嘔・草間弥生・ブラマンク・ヘンリーミラー・レジェ・ホイッスラー・ジムダイン ほか
出品作より

ホイッスラー ミルバンク エッチング 1861 10×12cm 画像クリック
横浜美術館で ホイッスラー展が開催されます。
2014年12月6日(土)~2015年3月1日(日)
http://www.jm-whistler.jp/
同展にミルバンクが展示されます。
10月26日にご逝去されました赤瀬川原平氏の展覧会が開かれています。
赤瀬川原平の芸術原論
1960年代から現在まで
会期 2014年10月28日(火)~ 12月23日(火)
千葉市美術館
http://www.ccma-net.jp/exhibition_01.html
尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-
10月18日(土曜日)から12月21日(日曜日)
町田市民文学館2階展示室
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/20140729084609197.html

赤瀬川源平 干渉縞 リトグラフ 1961 28×38cm 画像クリック
上記の2展にこの作品も展示されています。
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by kg142
| 2014-11-18 16:53
| アート

塙太久馬展初日、 あいにくの天気ながら塙夫人ほかご来場。
その後 お花など届き、会場が華やぎました。
朝日新聞、読売新聞、東京新聞 展覧会情報が掲載されました。
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by kg142
| 2014-11-11 19:07
| アート
国立競技場にある大沢昌助先生の壁画2点、完全保存されるか未定とのことです。
孫の大沢昌史さんが撮影した壁画の映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=-MDZak7YRvs
大沢昌助の壁画は、他に東京都庁、世田谷区役所などにあります。

なぜ塙太久馬なのかと聞かれる方がありますが、当方が明るい絵を多く取り扱っているので当然の疑問とも思えますが、有名無名だけが基準ではありませんし、答えはありません。
塙先生本人は「なぜ蝉なのか」と数限りなく聞かれたことでしょうが、本人も答えはなかったのだろうと推測します。
当初外国風景を主に取り扱っていましたが、最初受け入れにくかった蝉殻シリーズをやがて扱うようになりました。今回展示してみても感じることですが、蝉の中にいると不思議と心地よい静かな気持ちになります。
塙太久馬の木版画は、黒を基調とした力強い画面構成に特徴があります。水性絵具で黒を出すためには何度も摺り重ねることが必要で、大変な労力を要する版画ということができます。これは師の城所祥の技法を継承したものです。
描く、彫る、摺る という過程を経て摺り枚数はどれもせいぜい1~2部、ほとんど売れることもなかったのです。(ed.20となっていますが・・)
これはまさに画家の行う千日回峰とでもいうべきものではないかと、今日Tさんとのお話で思い至りました。
荒行が終わって、多くの共感が生まれているように思えます。
一周忌 塙 太久馬展
2014 11月11日(火)-21日(金)
12:00-19:00 会期中17(月)のみ休み
■略歴■1947年東京・八王子に生まれる。1970年木版画を城所祥に師事。1972年武蔵野美術大学卒業。1973年一線美術会新人賞。渡仏(二年間在仏)サロン・ドートンヌ入選(買い上げ)1974年ソジエテ・デ・アーティストフランセ入選。1975年サロン・ナショナル・デ・ボザール入選。帰国。一線美術会奨励賞。日本版画協会出品、以後毎年出品。1976年小田急百貨店にて個展。以後1985年まで毎年開催。1977年一線美術会都議会議長賞。1978年版画集「巴里」出版。セントラルギャラリー(大阪)にて個展(以後10回開催) 1979年フランス取材旅行。ミニチュア版画展特別賞。1980年塙太久馬木版画全貌展(銀座) 版画集「ノルマンディーの港町」出版。1981年フランス取材旅行。1982年アメリカ・メキシコ取材旅行。1984年日本版画協会佳作賞。1985年モロッコ・スペイン・ポルトガル取材旅行。1986年ドレスデン造形美術大学交換展(ドイツ)。1992年日本現代版画展(メキシコ)。1993年「宮沢賢治詩画集」出版(共著)。川越画廊にて個展。NHK「おしゃれ工房」に出演。1994年小田急百貨店にて個展。1996年リトアニア版画展。1997年川越画廊にて個展。1998年オランダハーグ王位アカデミー版画交流展。NHK「おしゃれ工房」に出演。ギャラリー山下にて個展。2000年高知市の博物館買い上げ、収蔵。2001年ギャラリー山下にて個展。2003年・2009年川越画廊にて個展。2013年11月6日没。
城所 祥(きどころ しょう 1934〜1988)
1934(昭和9)年八王子市八日町の家具商「加島屋」に生まれる。
早くから美術に興味を持ち、中学時代に木版画を制作しはじめる。都立立川高校、早稲田大学商学部を卒業、1959(昭和34)年に養清堂画廊で初の個展を開き、1961(昭和36)年に「日本版画協会」会員となる。
板目木版を数多く制作し、この頃は抽象的な作品に多く取り組む。また、日本だけでなく数々の国際版画展にも出品し活動の場を広げる。
1970年代後半の作品はりんご・静物などを題材に具象へと移る。
1971(昭和46)年喜福寺(八王子市中野山王)の襖絵を木版画で制作、また雑誌『アルプ』に挿絵を掲載する。
1977(昭和52)年に木口木版画グループ「鑿の会」結成、翌年にかけて文化庁在外研修員として一年間パリ、スイスに滞在、1979(昭和54)年には渡米し、シカゴで個展を開く。
1986(昭和61)年には日動画廊で「木口木版画5人展」を開く。
1988(昭和63)年7月22日逝去、享年53歳であった。生前は武蔵野美術大学、金沢美術工芸大学でも教鞭をとり、また大英博物館、パリ国立図書館、東京国立近代美術館、青梅市立美術館、町田市立国際版画美術館、福岡市立美術館などに作品が収蔵されている。
2003(平成15)年、八王子市夢美術館開館にあたり作品の大部分が寄贈され、2008(平成20)年2月には初の大規模回顧展となる「城所 祥展〜静影の版画家〜」(八王子市夢美術館)が開催された。
八王子市夢美術館HPより
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by kg142
| 2014-11-07 18:25
| アート

塙太久馬 蝉殻私情1 木版画 1976 56×40cm ed.20
追悼展示はのびのびになって、一周忌に合わせての展示となりました。
殻をぬけたら操り人形という悲しい絵です。
このころは体も健康だったので、誰もが多少は感じる「生きずらさ」というようなものを表しているのでしょうか。
蝉殻については、「多摩川近くの梨畑の多いところに住んでいて、そこにいる多くの蝉を見て着想を得た」という本人の言葉があります。
外国風景も多く制作していますが、版画協会展に出品をつづけた蝉殻シリーズを今回展示いたします。
一周忌 塙 太久馬展
2014 11月11日(火)-21日(金)
12:00-19:00 会期中17(月)のみ休み
■略歴■1947年東京・八王子に生まれる。1970年木版画を城所祥に師事。1972年武蔵野美術大学卒業。1973年一線美術会新人賞。渡仏(二年間在仏)サロン・ドートンヌ入選(買い上げ)1974年ソジエテ・デ・アーティストフランセ入選。1975年サロン・ナショナル・デ・ボザール入選。帰国。一線美術会奨励賞。日本版画協会出品、以後毎年出品。1976年小田急百貨店にて個展。以後1985年まで毎年開催。1977年一線美術会都議会議長賞。1978年版画集「巴里」出版。セントラルギャラリー(大阪)にて個展(以後10回開催) 1979年フランス取材旅行。ミニチュア版画展特別賞。1980年塙太久馬木版画全貌展(銀座) 版画集「ノルマンディーの港町」出版。1981年フランス取材旅行。1982年アメリカ・メキシコ取材旅行。1984年日本版画協会佳作賞。1985年モロッコ・スペイン・ポルトガル取材旅行。1986年ドレスデン造形美術大学交換展(ドイツ)。1992年日本現代版画展(メキシコ)。1993年「宮沢賢治詩画集」出版(共著)。川越画廊にて個展。NHK「おしゃれ工房」に出演。1994年小田急百貨店にて個展。1996年リトアニア版画展。1997年川越画廊にて個展。1998年オランダハーグ王位アカデミー版画交流展。NHK「おしゃれ工房」に出演。ギャラリー山下にて個展。2000年高知市の博物館買い上げ、収蔵。2001年ギャラリー山下にて個展。2003年・2009年川越画廊にて個展。2013年11月6日没。
旧久保邸で真岡市へ寄贈された作品が展示されています。
久保コレクション展
戦後美術を開拓した画家たち
10/23-12-28 火休み
久保記念観光文化交流館
栃木県真岡市荒町1105番地1
《」出品作家》
北川民次、瑛九、オノサトトシノブ、靉嘔、池田満寿夫、泉茂、利根山光人、竹田鎮三郎、ヘンリーミラー、浅香公紀、笹島喜平 約25点
http://www.city.moka.tochigi.jp/news/detail.7.18917.html
上記にも名前のある 竹田鎮三郎展 が同時期 山梨県で開かれています。
「竹田鎭三郎在メキシコ50年記念」展
2014年10月25日(土)~12月7日(日)
南アルプス市立春仙美術館
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kurashi/manabu/bijutsukan/syunsen-museum
オープニングで竹田先生が利三郎先生の話をされました。
その後 山梨県立美術館へ、画廊をしていて恥ずかしながら初めての訪問です。
種まく人を見ました。(10/24)
庭のザッキンです。

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by kg142
| 2014-10-25 13:52
| アート

左から リーウーハン リト、ヘンリー・ミラー 水彩、関根伸夫 リト
昨年11月 塙太久馬先生が亡くなられました。追悼展は少し先になると思いますので、今回1点だけ常設展に加えて展示いたします。
川越画廊では 1993、1997、2003、2009年に個展を開催しています。
蝉をずっと描いていました。

塙太久馬 水平飛行 木版画 2009 52×70cm ed.35
1947年八王子の生まれ、版画家城所祥の唯一の内弟子だった人です。師譲りの特徴は、墨版を何回も摺り重ねて漆黒の黒を作ることでした。モチーフはもっぱら自画像と思わしき蝉で、作者は多摩川河川敷の梨畑には蝉が多いから描いているとおっしゃっていました。
腎臓病から長く人工透析をされていて、この絵にあるブルーのラインは静脈を表しているとも思えます。背景には時事のニュースが描かれています。
この作品のエディション番号はNo,2で、おそらく2部しか摺られていないと思われます。
油性インクで刷れば、漆黒は一度の摺りで作り出すことができます。なぜ水性インクを何度も摺り重ねるのでしょう。
部数を多く摺らないのなら、なぜ(直接描くより手間のかかる)版画にする必要があるのでしょう。
疑問は尽きません。永いお付き合いでしたが、それらについて話されたことはありませんでした。
ただ、何もかもが効率優先の世の中にあって、一見無意味な努力をしているように見えることにこそ意味があるのではないかとは思えます。
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by kg142
| 2014-02-21 18:17
| アート

影虫屋 2004年 ed.35 52×70.5㎝ シート価格76,000円 (税別)
( 以下4枚 サイズ・価格同じ )

桶仲間 2005年 ed.35

札つき 2006年 ed.35

水平飛行 2007年 ed.35

揺籃 2008年 ed.35

蟬殻私情―1 ed.20 39×56㎝ シート価格48,000円 (税別)
( 以下19枚 サイズ・価格同じ )

蟬殻私情―2 ed.20

蟬殻私情―3 ed.20

蟬殻私情―4 ed.20

蟬殻私情―5 ed.20

蟬殻私情―6 ed.20

蟬殻私情―13 ed.20

蟬殻私情―14 ed.20

蟬殻私情―15 ed.20

蟬殻私情―16 ed.20

蟬殻私情―17 ed.20

蟬殻私情―20 ed.20

蟬殻私情―23 ed.35

蟬殻私情―28 ed.35

蟬殻私情―31 ed.35

蟬殻私情(sing) ed.20

首のない人形 ed.20

勲章 ed.35

ペアルック ed.35

緑の丘 ed.35
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by kg142
| 2009-02-27 16:55
| アート
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